生成AIは多くの革新的な技術が登場していますが、その中でも特に注目されているのがGoogleの「Gemini」です。
この生成AIはどのような特徴を持ち、私たちの生活や仕事にどのような影響を与えるのでしょうか？
今回は「Gemini」についてご紹介します。
Gemini（ジェミニ）とは
Google DeepMind社が2023年12月に発表した大規模言語モデル（LLM）です。
テキスト、コード、音声など、さまざまな種類の情報を理解することができ、文章・画像生成などができます。
具体的な活用例は下記のとおりです。
活用例
- PDF資料の内容をまとめる
- URLリンクからWebページの内容を要約
- 録音データから議事録の作成 など
Geminiの使い方
Geminiは無料で使用できます。ここからはGeminiの使い方についてご紹介します。
Google AI Studioを開き、Google AI Studioにログインします。
Google AI Studioとは、Googleが提供する生成AIに特化したプラットフォームです。
操作画面
Google AI Studioを開くと下記のような画面になります。※日本語表記の設定はできません
ChatGPTと同じような画面構成となっていますが、大きな違いとしては回答の設定ができる点にあります。
回答の設定について
| Model | Geminiのモデルを選択することができます。 |
| Temperature | テキスト出力時の創造性を制御するパラメータです。 ０ 創造性が低く、予測可能で一貫性のある出力。 定型的で安定した応答が求められる場合に適しています。 １ 創造性が高く、多様で予測不可能な出力。 より独創的で新しいアイデアや視点を求める場合に適しています。 |
| Add stop sequence | 特定のフレーズや記号を指定することで、その内容が出力されたときに生成を終了します。 |
| Safery settings | 不適切な内容を含むコンテンツを生成しないようにするためのフィルタリング機能です。 |
| Advanced settings | より細かく制御するための高度な設定項目です。 |
モデル
４つありますが、主な違いは下記の通りです。
| Gemini 1.0 Pro | 基礎的な生成能力を持ち、一般的なテキスト生成や自然言語処理タスクに対応します。 |
| Gemini 1.5 Pro | Gemini 1.0 Proの進化版で、より自然なテキスト生成と高度な自然言語処理が可能です。 |
| Gemini 1.5 Pro Experimental 0801 | 2024年8月1日に実験的に公開されたモデルです。 Gemini 1.5 Pro の改良版というイメージです。 |
| Gemini 1.5 Flash | 速度と効率に重点を置いたモデルで、大規模なデータや複雑なリクエストにも迅速に対応できます。 |
Gemini 1.0 Proは初期バージョンのため、基本的にGemini 1.5 Pro・ Gemini 1.5 Pro Exp・Gemini 1.5 Flashを使用するようになりますが、実際に使用してみて気に入ったものを使ってみてください。
Chatbot ArenaのLLMランキングでは人気の生成AIを確認することができます。
２０２４年８月８日現在、CPT-4oを抑え、 Gemini 1.5 Pro Expが１位になっています✨
対話履歴の保存方法
ChatGPTとは違って自動保存されません。
保存の方法は下記の手順で行います。
タイトル・説明文は任意です。後で見返したときに自分でわかるようにつけるのがおすすめです。
Prompt name：表示させたいタイトル
Description ：説明文
活用例：Geminiで録音データから議事録作成
実際に、録音データを使って議事録を作成してみました。
使用した録音データは公開されている愛知県議会のもので、モデルはGemini 1.5 Proを使用しました。
画像・録音データのアップロードの方法
+ボタン ＞ My Drive もしくは Upload to Drive から録音データをアップロードします。
プロンプトを入力し、Runボタンで送信します。
数秒で以下の議事録が作成されました。
議事録には、発言者や決定事項などの情報が含まれています。
議事録作成は非常に時間がかかりますが、Geminiを活用することで効率的に作成できることを実感しました。
生成AIアンケート
普段よく使っている生成AIがあれば、以下のボタンから選んで送信してください！
このアンケートを送信いただくと、下のグラフが更新され、どの生成AIを皆さんよく使用しているか確認することがことができます。
※反映までには少し時間がかかることがあります。
まとめ
今回はGeminiについてご紹介しました。
様々な生成AIが発表されていますが、自分の目的にあったものを活用してみてください。
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