【Power Automate活用事例】Formsアンケート結果を自動集計・グラフ化する方法

今回は、Microsoft Formsで収集したアンケート回答を、Power AutomateでExcelへ自動転記し、Power BIでリアルタイムに近い形でグラフ化する方法をご紹介します。

アンケート結果を手作業で集計していると、転記ミスや作業時間の増加につながります。
Power Automateを活用することで、回答が送信されるたびにExcelへ自動でデータを蓄積できるため、集計業務を効率化できます。


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目次

作成手順:準備物

まずは、回答を収集するフォームと、そのデータを蓄積するExcelファイルを準備しましょう。

フォームを作成

Microsoft Formsを使用してアンケートフォームを作成します。
今回は、以下の記事で作成したフォームを利用して進めていきます。

Excelの準備

次に、フォームの回答結果を保存するためのExcelファイルを準備します。

今回は「日時」「問1」「問2」の回答をExcelへ保存するため、あらかじめ下図のような形式で表を作成しておきます。

Excelのデータ範囲は必ずテーブル形式に変換してください。
Power Automateでは、Excelの行を追加・更新する際にテーブルを参照するため、通常のセル範囲のままではデータを読み込めません。

Excel

作成手順:Power Automate(フォーム結果をExcelへ自動転記)

次に、Power Automateを使用して、Microsoft Formsに回答された内容をExcelへ自動で転記するフローを作成していきます。

STEP
新規フロー作成

Web版のPower Automateを開き、以下の順にクリックします。

「マイ フロー」→「新しいフロー」→「自動化したクラウド フロー」

PowerAutomate

任意のフロー名を入力し、トリガー(フローが実行されるきっかけとなる処理)を選択します。

今回は、「Microsoft Forms – 新しい応答が送信されるとき」 を選択します。

入力・選択が完了したら、「作成」をクリックしてください。

PowerAutomate
STEP
トリガーを設定

フローを作成すると、先ほど選択したトリガーが表示されます。
「フォーム ID」に、最初に作成したアンケートフォームを選択してください。
(画面は、旧デザインになります。)

PowerAutomate
STEP
データ取得するフォームを設定

続いて、フォームの回答内容を取得するアクションを追加します。

「新しいステップ」をクリックし、検索欄に「Forms」と入力します。
表示されたアクションの中から、「Microsoft Forms – 応答の詳細を取得する」 を選択してください。

PowerAutomate
PowerAutomate

「応答の詳細を取得する」には、以下の項目を設定します。

項目設定内容
フォームID「新しい応答が送信されるとき」で選択したフォームを選択
応答「動的なコンテンツ」から「応答 ID」を選択
PowerAutomate

これにより、フォームに送信された回答内容を取得できるようになります。

STEP
Excelへ転記する設定

続いて、取得したフォームの回答をExcelへ保存するアクションを追加します。

「新しいステップ」をクリックし、検索欄に「Excel」と入力します。
表示されたアクションの中から、「表に行を追加」 を選択してください。

PowerAutomate

まずは以下の項目を設定します。

項目設定内容
場所Excelファイルを保存したSharePointまたはTeamsのサイト
ドキュメント ライブラリ通常は「ドキュメント」を選択
ファイルフォルダーアイコンから対象のExcelファイルを選択
テーブル事前に作成したテーブルを選択

こまでの項目は、基本的にすべて入力・選択します。

テーブルを選択すると、Excelの列名が表示されます。

各列に対して、「動的なコンテンツ」から対応するフォームの回答項目を選択し、どのデータをどの列へ入力するか設定してください。

設定が完了したら、「保存」をクリックします。

PowerAutomate
STEP
動作確認を行う

Power BIでグラフを作成する前に、フォームへテスト回答を送信し、Excelへ正しくデータが転記されるか確認しましょう。

Excelのテーブルが空の状態では、Power BIでデータを読み込んでもグラフや集計結果が表示されない場合があります。

そのため、Power BIでレポートを作成する前に、3回程度テスト回答を送信し、Excelへ正常にデータが蓄積されることを確認することをおすすめします。

作成手順:Power BI(Excelデータをグラフ化)

Power AutomateでMicrosoft Formsの回答をExcelへ自動転記する設定ができたので、続いてそのExcelデータをPower BIで読み込み、アンケート結果をグラフ化していきます。

Excelデータを読み込む

STEP
Excelファイルのパスをコピー

まずは、Power BIからExcelファイルを読み込むために、SharePointまたはTeams上に保存されているExcelファイルのURLを取得します。

Excelファイルを開き、以下の手順でファイルのパスをコピーしてください。

  1. 「ファイル」をクリック
  2. 「情報」をクリック
  3. 「パスのコピー」をクリック
Excel
STEP
Power BI Desktopでデータを読み込む

Power BI Desktopを起動し、フォームの回答結果が保存されているExcelファイルを読み込みます。

「ホーム」タブの「データを取得」をクリックし、データソースとして 「Web」 を選択してください。
表示された画面のURL欄に、先ほどコピーしたExcelファイルのパスを貼り付けます。

PowerBI
STEP
URLを確認する

コピーしたURLには、末尾に「?web=1」が付いている場合があります。

Power BIで正常に読み込むため、「?web=1」は削除し、URLの末尾が「.xlsx」で終わる状態にしてください。

PowerBI
STEP
テーブルを選択して読み込む

URLの確認後、「OK」をクリックするとナビゲーター画面が表示されます。

ナビゲーターに表示された一覧から、Power Automateでデータを保存しているテーブルを選択し、「読み込み」をクリックしてください。

正常に読み込みが完了すると、Power BIでExcelのデータを利用できるようになります。

ここで選択するのはシートではなく、事前にExcelで作成したテーブルです。

テーブルを選択することで、新しい回答が追加された際にもPower BIで最新データを取得しやすくなります。

PowerBI

Power BIでレポートを作成する

データの読み込みが完了したら、Power BIでアンケート結果を可視化していきます。

まずはレポートのタイトルを設定しましょう。

STEP
レポートタイトルを作成する

「ホーム」タブの 「テキスト ボックス」 をクリックし、レポートのタイトルを入力します。

今回は、「メンションができない場合の解決策」と入力します。

レポートタイトルは、以下のように設定すると見やすくなります。

  • フォントサイズ:20
  • 太字
  • レポートの左上に配置

このように設定することで、レポート全体のタイトルとして認識しやすくなり、見栄えも良くなります。

STEP
アンケート結果をグラフ化する

続いて、アンケート結果を集計するグラフを作成します。

今回は、質問「Teamsでメンションができない不具合が発生した際、どの方法で解決しましたか?」の回答結果を表示するグラフを作成します。

Power BIの「視覚化」から、「積み上げ横棒グラフ」 を選択してください。
グラフを追加したら、以下のようにフィールドを設定します。

項目設定内容
Y軸結果
X軸結果(集計方法:カウント)

設定後、回答ごとの件数が集計されたグラフが表示されれば完了です。

補足:グラフの見た目を変更する

Power BIでは、「視覚化」の設定からグラフの見た目を自由に変更できます。

タイトルや軸ラベルを非表示にしたり、回答ごとに色を変更したりすることで、グラフの視認性が向上し、結果をより分かりやすく伝えられるようになります。

  • グラフのタイトルを非表示にする
    グラフタイトルが不要な場合は、以下の手順で非表示にできます。
    「視覚化」→「書式」→「全般」→「タイトル」をオフ
  • 軸タイトルを非表示にする
    X軸やY軸のタイトルが不要な場合は、以下の手順で非表示にできます。
    「視覚化」→「書式」→「ビジュアル」→「X(Y)軸」→「タイトル」をオフ
  • グラフの色を変更する
    回答項目ごとに色を変更したい場合は、以下の手順で設定できます。
    「視覚化」→「書式」→「ビジュアル」→「バー」→「カテゴリ」をクリックすると、各項目が表示されます。変更したい項目を選択し、任意の色を設定してください。

回答ごとに色分けすることで、グラフの内容を直感的に把握しやすくなります。

STEP
自由記述の回答を表示する

今回のアンケートでは、「その他」を選択した場合に、「どのようにして解決しましたか?」という自由記述項目へ回答する設定にしています。

そのため、「その他」を選択した回答者がどのような方法で解決したのかを確認できるよう、テーブルを作成します。

Power BIの「視覚化」から 「テーブル」 を選択してください。
テーブルを追加したら、フィールドに 「その他」 列を設定します。

これにより、「その他」を選択した回答者が入力した内容を一覧で表示できるようになります。

グラフだけでは把握できない自由記述の内容も、テーブルを活用することで確認できます。
アンケート結果をより詳しく分析したい場合は、選択式の回答をグラフで表示し、自由記述の回答をテーブルで表示するのがおすすめです。

STEP
合計回答件数を表示する

続いて、アンケートの合計回答件数を表示します。

回答件数を表示することで、何件の回答をもとに集計しているのかを一目で確認できるようになります。

Power BIの「視覚化」から 「カード」 を選択してください。
「値」に「結果」 を追加すると、カードに値が表示されます。

初期設定では 「最初の結果」 になっているため、フィールド名の右側にある「▼」をクリックし、集計方法を 「カウント」 に変更してください。

これで、アンケートの合計回答件数が表示されます。

STEP
レイアウトを調整する

最後に、作成したグラフやカードを見やすい位置に配置し、レポート全体のレイアウトを整えます。

回答結果のグラフ、自由記述を表示するテーブル、合計回答件数を表示するカードをバランスよく配置することで、レポートが見やすくなり、情報を把握しやすくなります。

STEP
レポートを保存・発行する

レポートの作成が完了したら、Power BI Desktopで保存を行います。

保存後、上部メニューの 「発行」 をクリックし、Power BI Serviceへレポートを発行します。

発行先のワークスペースを選択し、「選択」をクリックしてください。

発行が完了すると、Power BI Service(ブラウザー版)からレポートを閲覧できるようになります。

作成手順:Power Automate(Power BIを自動更新)

Power BIレポートの作成が完了したら、最後にPower AutomateからPower BIのデータセットを更新する設定を行います。

STEP
データセットの更新を追加する

Power Automateで作成したフローを開き、「新しいステップ」をクリックします。

検索欄に 「Power BI」 と入力し、「データセットの更新」 を選択してください。

STEP
更新対象を設定する

「ワークスペース」と「データセット」に、Power BIで作成したレポートのものを選択します。

設定後、「保存」をクリックしてください。

PowerBI

設定完了

これでフォームに回答が送信されるたびに、以下のような処理が自動で実行されるようになります。

  1. Microsoft Formsで回答を受信
  2. Excelへ自動転記
  3. Power BIのデータセットを更新

回答データの集計・可視化を効率化しよう

今回は、Microsoft Forms・Power Automate・Power BIを連携し、アンケート結果の収集から集計、グラフ化までを自動化する方法をご紹介しました。

通常、アンケート結果の集計やグラフ作成は手作業で行うことが多く、回答数が増えるほど作業時間も増加します。しかし、Power Automateを活用して回答を自動でExcelへ転記し、さらにPower BIで可視化することで、最新の集計結果をいつでも確認できる仕組みを構築できます。

また、Power BIのデータセット更新をPower Automateから実行することで、フォームへの回答からレポート更新までを自動化できるため、集計業務の負担を大幅に削減できます。

アンケートの集計だけでなく、問い合わせ管理や申請管理などにも応用できますので、ぜひ業務改善に活用してみてください。


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