Power Automateのデフォルト機能では「メール送信」アクションしか提供されておらず、不便に感じることがありませんか?
Power Autoamte for Desktopでは下書き作成機能あるけど、Power Automateだけでメールを下書き作成したい!複数添付ファイルもつけたい!
そういった方向けに今回は、Power Automateを使用して複数の添付ファイル付きのOutlookメールを下書きとして作成する方法をご紹介します。
全体の流れ
ご紹介するフローでは自分のデスクトップ上に保存したファイルをすべて添付して下書き作成します。
適宜トリガーやSharePointやOneDriveに変えて作成してみてください!


大まかに下記3ステップを踏みます。
1.添付のファイル読み込み
2.メール下書き作成
3.ファイルの内容を取得し、下書きに添付
Microsoft Graph APIではメール下書き・ファイルの添付を別々に処理するため、2回リクエストを行う必要があります。
また、1回のリクエストでファイルをまとめて添付することができないためループ処理する必要があります。
フロー作成
1.メール宛先Excel・添付ファイルリストの読み込み
SharePointに保存しているExcelを読み込み、メール宛先のメールアドレス・名前を取得します。
Excelはテーブル形式で作成する必要があります。
デスクトップ上に保存しているファイルリストを取得します。

2.メール下書き作成
メール下書きする内容を記載します。
先ほど取得したExcel(メールアドレス・名前)を使って宛先名を設定するのが便利です!

3.ファイルの内容を取得し、下書きに添付
今回デスクトップ画面上のフォルダーを指定したため、不要なファイルが含まれており、条件式を作成しています。
不要なファイルがなければSTEP1は飛ばしてください。
不要なファイル名が含まれているものを除外します。

それぞれ動的なコンテンツからPathを選択します。

フォルダーを「下書き」に変更します。
複数添付ファイルをつけるため、「添付ファイルを含める」を「はい」に設定します。


URI
https://graph.microsoft.com/v1.0/me/messages/動的コンテンツからメッセージIDを選択/attachments
メソッド
POST
本文
下記入力します。動的コンテンツは変更してください。
{
"@odata.type": "#microsoft.graph.fileAttachment",
"Name":"動的なコンテンツからNameを選択",
"ContentBytes":"式:base64(動的なコンテンツからファイルコンテンツを選択)"
}
保存・実行
保存して実行します。
実際にテストし、正常に稼働するかを確認してください。
正常に稼働したらフロー作成完了です!
まとめ
今回は複数添付ファイル付きのOutlookメール下書き作成方法についてご紹介しました。
煩わしい手入力などの作業を「Power Automate」で自動化し、空いた時間を有効活用しましょう!
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