【2024年度】IT導入補助金とは|注意点や活用事例など紹介!

サムネ_IT導入補助金adoption

2024年度のIT導入補助金についてよくわからないといった方向けに概要と申請前の準備物、2024年度に申請して採択された案件をご紹介します!

2024年度の採択率が発表されました。まだ始まったばかりですが、今年度は採択率が高そうです!

目次

2024年度IT導入補助金とは

IT導入補助金とは中小企業・小規模事業者が自社の課題を解決し生産性の向上を目的とした、2017年から継続されている補助事業です。
ソフトウェア購入、ハードウェア購入、クラウド利用料、初期設定などの導入に係る費用等の一部に補助金が適用されます。

今年度のIT導入補助金は4種類の枠があり、それぞれ補助率や対象のソフトが違いますのでお気を付けください。

  • 通常枠(1プロセス以上・4プロセス以上)
  • インボイス枠(インボイス対応類型・電子取引類型)
  • セキュリティ対策推進枠

通常枠

通常枠では、ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分)、および導入関連費(オプション)が補助対象となります。
補助率は1/2で、補助金額は申請するプロセスの数によって異なります。具体的には、1プロセス以上を申請する場合は5万円から150万円未満、4プロセス以上を申請する場合は150万円から450万円以下の補助金が受け取れます。

IT導入補助金におけるプロセスの分類

IT導入補助金の対象となるソフトウェアは、特定の業務を解決する機能を持つ「プロセス」に分類されます。これらのプロセスは以下の7つに分けられます。

  1. 顧客対応・販売支援
  2. 決済・債権債務・資金回収管理
  3. 供給・在庫・物流
  4. 会計・財務・経営
  5. 総務・人事・給与・労務・教育訓練・法務・情報システム
  6. 業務特化型プロセス その他業務固有のプロセス
  7. 汎用プロセス
プロセスの例

会計ソフト(給与管理機能付き): 4番と5番のプロセスに該当します。
RPAソフト: 7番の汎用プロセスに該当します。

申請するプロセスの数によって、受け取れる補助金額が異なります。1つから3つのプロセスを申請する場合は、補助金額は5万円から150万円の範囲となります。4つ以上のプロセスを申請する場合は、補助金額は150万円から450万円の範囲で申請が可能です。

ただし、7番の汎用プロセスのみで申請することはできません。

インボイス枠

インボイス枠は今期から新たに追加された申請枠です。

インボイス対応類型

この類型では、インボイス制度に対応した会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフトが対象となります。対象経費にはソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分)、導入関連費、PCやハードウェアなどが含まれます。

補助金額と補助率は以下の通りです:

  • 50万円以下:補助率3/4(小規模事業者の場合は4/5)
  • 50万円超~350万円:補助率2/3

なお、50万円以上の申請には、会計、受発注、決済のうち2つ以上の機能を有することが要件となります。

また、この枠ではハードウェアの購入費用も認められています。補助率は1/2で、PC、タブレット、プリンター、スキャナーおよびそれらの複合機器については補助上限10万円、レジや券売機などは補助上限20万円までが認められます。

2024年度の採択率が発表されインボイス対応類型はなんと95%でした。

電子取引類型

電子取引類型は、インボイス制度に対応した受発注システムを導入するための類型です。この類型では、取引関係における発注者がインボイス制度対応の受発注ソフトを導入し、そのアカウントを取引関係における受注者(中小企業や小規模事業者)に無償で提供する場合に、その導入費用の一部が補助されます。

補助額の上限は350万円で、中小企業は補助率2/3、その他の事業者は補助率1/2となります。

セキュリティ対策推進枠

セキュリティ対策推進枠はサイバー攻撃の増加に伴う潜在的なリスクに対処するため、サイバーインシデントに関する様々なリスク低減策を支援する為の枠です。

事業の目的

中小企業・小規模事業者等のみなさまがサイバーインシデントにより事業継続困難となる事態を回避するとともに、サイバー攻撃被害が供給制約や価格高騰を潜在的に引き起こすリスクや生産性向上を阻害するリスクを低減するための支援を行います。
具体的には、「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているサービスのうち、IT導入支援事業者が提供し、かつ事務局に事前登録されたサービスを導入する際、サービス利用料(最大2年分)を補助します。

詳しくはこちらのIT導入補助金HPセキュリティ対策推進枠をご確認ください。

申請の前の準備物

IT導入補助金を申請するには、いくつかの必要な書類や手続きがあります。

GBizIDプライム

IT導入補助金の申請には、GBizIDのプライムアカウントが必要です。

GBizIDプライムアカウントの取得には以下の手続きを行います:

  • 印鑑証明書の添付: 申請書に印鑑証明書を添付して郵送します。
  • 取得期間: 取得には約2週間程度かかる場合がありますので、早めの申請が重要です。

GBizIDは他の補助金の申請でも使用できるため、事前に取得しておくことをお勧めします。

セキュリティアクション自己宣言

IT導入補助金の申請には、無料で取得できるセキュリティアクション自己宣言IDが必要です。
IDの取得方法については以下の記事を参考に取得してください。

4から始まる11桁の自己宣言IDが申請に必要となりますので、取得後は必ず控えておいてください。

履歴事項全部証明書

IT導入補助金の申請提出日より3カ月以内のものが必要ですので、事前に準備ください。

交付申請の手引き履歴事項全部証明書参考

納税証明書(その1またはその2)

国税の納税証明書(その1またはその2)が必要です。

納税証明書参考
交付申請の手引き納税証明書参考

よくある間違いですが、県税の納税証明書を添付してしまう方がいますので、ご注意ください。

採択事例

今年度弊社で申請した案件をご紹介します。

通常枠

CADソフトをIT導入補助金を利用し購入されたお客様

・CADソフト ライセンス数:2

補助申請額80万円で申請し補助金額である40万円で採択されました。

インボイス枠:会計ソフトfreee

freeeを導入したいご要望がありIT導入補助金を使って導入することになりました。

50万円超の申請
・freee会計ソフト
・freeeの初期設定費用
・freeeの導入研修(全社員実施)
・freee用のパソコン

補助申請額合計500万円で申請し補助金額の上限額である350万円で採択されました。

インボイス枠:受発注システム

義足関係の受発注システムを導入する要望がありIT導入補助金に申請することになりました

申請内容はこちらです。

50万円超の補助率2/3
・受発注システム
・会計ソフト
・導入設定

補助申請額合計150万円で申請し100万円で採択されました。

まとめ

2024年度IT導入補助金の採択率は現時点で非常に高いようです。
この補助金の主な目的はインボイスシステムの導入を推進することにありますので、それ以外のソフトウェアは補助率1/2となります。
補助率2/3を受けるためには選択肢が限られていますが、会計ソフトや受発注システムが必要な方は、申請の検討されることをお勧めします。


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