2024年度のIT導入補助金についての詳細や手続きが不明な方のために、申請から採択までのステップと必要な書類をわかりやすく解説します。事前の準備を整えて、IT導入補助金を活用しましょう。
2023年度後期からIT導入補助金事務局が変更となりました。
申請内容の変更は特にありませんでしたが、画面のデザインや申請マイページへログインする際に毎回SMS認証が必要となったなど変更点がありますのでお気を付けください。
2024年度IT導入補助金とは
IT導入補助金とは中小企業・小規模事業者が自社の課題を解決し生産性の向上を目的とした、2017年から継続されている補助事業です。
ソフトウェア購入、ハードウェア購入、クラウド利用料、初期設定などの導入に係る費用等の一部に補助金が適用されます。
今年度のIT導入補助金は3種類の枠があり、それぞれ補助率や対象のソフトが違いますのでお気を付けください。
- 通常枠
- インボイス枠
- セキュリティ対策推進枠
詳しくはこちら↓をご確認ください。
事前準備
まずは、導入したいITツール、IT導入支援事業者を選定します。
導入したいITツール
購入を検討しているソフトウェア、ハードウェアなどをリスト化し、IT導入補助金のホームページにあるITツール検索から補助金に適応するかを調べます。
ITツールの検索結果一覧には、PC・タブレット・プリンター・スキャナー及びそれらの複合機器は含まれませんので、ご注意ください。
IT導入支援事業者の選定
申請するITツールがおおよそ決まり次第、IT導入支援事業者を選定します。
導入したいITツールが複数ある場合、選定したIT導入支援事業者によっては一部のITツールを導入できない可能性がありますので、なるべく複数のITツールに対応しているIT導入支援事業者を選定することをお勧めします。
みどりデジタルサポートでは、IT導入支援事業者としてパソコン・ipad等のハードウェアや会計ソフトの導入を主に取り扱っておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
申請準備
IT導入補助金を申請するには準備が必要なものがあります。中には時間が掛かるものもありますので、お気を付けください。
gBizIDプライム
IT導入補助金では、gBizIDのプライムアカウントが必須となっております。
申請するには印鑑証明書などを付けて郵送で送らなければならず取得するまでに、おおよそ2週間程度かかる可能性がありますので早めの取得をおすすめします。
GBizIDはその他の補助金でも使用できますので、取っておいて損はないと思います。
セキュリティアクション自己宣言
IT導入補助金では無料で取得できるセキュリティアクション自己宣言IDが必要です。
こちらは下記のリンクから取得でき、最後まで進めるとIDが発行されますので、IDをIT導入補助金の申請時に入力します。
みらデジ経営チェック
2023年度のIT導入補助金からみらデジ経営チェックを行うことが必須になりました。
経営チェックの方法はこちら
履歴事項全部証明書
IT導入補助金の申請提出日より3カ月以内のものが必要ですので、事前にご準備ください。
納税証明書(その1またはその2)
設立初年度の会社は納税証明書の発行ができませんので、IT導入補助金には申請できません。
国税の納税証明書(その1またはその2)が必要です。よくある間違いとして県税の納税証明書を添付されている方がおりますので、間違えないようお気を付けください。
申請
申請マイページの開設
申請マイページを開設(作成)するには、IT導入支援事業者から招待してもらう必要があります。
IT導入支援事業者が招待すると、申請マイページの開設URLが担当者(申請者)へメールが送られます。
URLの有効期限は招待後、72時間となっておりますので、お気をつけ下さい。
申請マイページへ入力
申請マイページの開設ができましたら、必要事項を入力・添付します。
主な項目は以下の通りです。
- 基本情報
事業者名、住所、業種など - 申請担当者情報
申請担当者の氏名、代表者名など - 財務情報
従業員数、前期・前々期の売上など - 添付ファイル
履歴書全部証明書の写し・法人納税証明書(その1もしくはその2)
導入するITツールと合うような事業内容、経営状況の選択が必要
IT導入補助金では自由記載欄等が少なく他の申請者と差別化が難しくなっています。
他と違いを出すために”経営状況について”の部分では申請しようとしているITツールとチェック項目を一致させることが重要です。
例:会計ソフト導入→補助金の期待効果:会計の正確性
ですので、導入するITツールと申請内容が合致しているかよく確認し申請をしましょう。
インボイス制度への取り組み
今期は2023年10月から始まるインボイス制度に対応したソフトウェアを導入してもらうことを目的としています。採択率を上げるには、申請ページの中に”経営状況について”項目の中の”インボイス制度への取り組み”項目に(デジタル化基盤のみ)導入するITツールが対応している部分にチェックをすることが重要です。
ここまで入力が完了したら、IT導入支援事業者が導入したいITツールを入力し、補助金額を確定します。
宣誓事項の確認・賃金情報を入力
補助事業者がITツール、補助金額等の内容をご確認の上、宣誓事項の確認・加点項目である賃金引上げ計画を入力します。
賃金引上げ計画
賃金引上げ計画はできるだけ表明を行うようにしましょう。加点項目となっていますので、採択率に影響します。
昨年度の採択後の報告に関しては計画した値より低い数値になった企業様もありましたが、実績値を入力し問題なく報告完了しました。
事務局へ提出
最後に申請者担当者の電話番号に認証コードのSMSが送信されます。届いた認証コードを入力し、事務局へ提出すると申請が完了となります。
交付決定となり、採択されましたら事業を実施し、約1年後に実施した事業内容の実績報告を提出します。
申請までの流れ
補助事業者、IT導入支援事業者が連携して進めることで、IT導入補助金に申請することができます。
不備があると進めることができませんので、必要な書類等は必ず事前に準備することを推奨します。
スケジュール
2024年度IT導入補助金のスケジュールをご確認ください。2種類の枠によってスケジュールが異なりますので、ご注意下さい。
まとめ
2024年度IT導入補助金は採択率が95%もあり、以前までのIT導入補助金と比較するとかなり通りやすくお得となっております。
今回のIT導入補助金の主な目的はインボイス制度への対応を進めることですので、その他のソフトウェアの補助率は1/2になります。補助率2/3を目指す場合、選択できるソフトウェアは限られていますが、会計ソフトなどが必要な方は申請を検討されてはいかがでしょうか。
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みどりデジタルサポートはIT導入支援事業者として申請者のITツールの導入支援を行っております。
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